« 詩:ブラックホール シュバルツシルト半径=運命の距離 | トップページ | 詩:旅路 »

2010/04/10

詩:濁った音色のハーモニクス、響く場所は

自分のかつての心情の吐露。素直に書いてみました。蕾桜を聴いててこの詩が出来る・・だと・・・?

【題名】濁った音色のハーモニクス、響く場所は
【創作日時】2010/4/10

何が良くて
何が悪かったのか
そんなことばかり考えているうちに
季節は巡り
八度目の桜が見事な装いを捨て去ってゆく

涙で火がついて
笑顔で魅せられて
涙を流す間もなく 無残に砕けた
どこにでもありそうな
そんな つまらない恋のお話


優しさが憎かった
息苦しさに苛立った
血液の色の違いに絶望した


柔らかい髪の毛が好きだった
気取らない香りが好きだった
ひんやりとした体温が好きだった
何よりも
愛を湛えた笑顔があまりにも綺麗だった
この世に並ぶものなどなく


命を賭けることが出来た
しかし
己自身を裏切ることはなく

終わる世界の淵で
己すら捨てようとした時
魂に細かい罅が入った

生きながら死に続ける毎日
目の前に広がる光景は
灼熱に包まれた平原
己の灼かれる痛みに身を委ねた
罪を購うよう
哀しみを忘れられるよう


いくつかの愛の囁きは 試金石
嬉しくもあり
だが何一つ響くことはなく

欲しいものこそを手に入れられない
あべこべで歪なものたち
そんな
俺たち、人の在り方の愛(かな)しさに
ふと笑みが零れ落ちる


未だこの身を苛む想い
煙草の煙で
ずっと遠くへと幻想を追いやる

煙草の煙は
弱さであり
そして最後の意地でもある

大気より重い想い
足元で澱み
宿主を蝕み
指先から枯らしてゆく

そんな様子を眺めながら
結末の同じパズルを
何万回と繰り返しながら
また煙草に火をつけ
煙に少しだけ願いを込めた

別になんということもなく
ただ、明日の君も素敵な笑顔であるようにと。

|

« 詩:ブラックホール シュバルツシルト半径=運命の距離 | トップページ | 詩:旅路 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40461/48043130

この記事へのトラックバック一覧です: 詩:濁った音色のハーモニクス、響く場所は:

« 詩:ブラックホール シュバルツシルト半径=運命の距離 | トップページ | 詩:旅路 »