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2010/03/30

詩:ブラックホール シュバルツシルト半径=運命の距離

美しきものが生まれる時、そして滅びる時、閃光のような美を感じざるをえません。

今回の詩は「滅び」がテーマです。

マッドサイエンティストがブラックホールを作って世界を滅ぼすという、夢で見た光景を着想に、形にした詩(?)です。使いまわされた表現、己の表現、そうした所を出来るだけ考えないようにして、出来るだけ伝わりやすい、自分にとってベターな選択をしたつもりです。

題名:ブラックホール シュバルツシルト半径=運命の距離
創作日時:2008/3/13

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さっくりと
世界が滅んだ
みんなみんな
楽しげに
軽やかにステップを踏みながら
円を描いて
爪先から沈み込んでゆく

「世界を壊したの、なぜ」
「もっとシンプルに
     綺麗にしただけ」
得意そうに微笑んだ、彼女は美しい

愛と愛をぶつけて生きてきたんだ
エゴをエゴで否定してきた
解けそうなバランスの中で
奇跡を起こし続けてきたんだ
ぼくたちは


体がまばゆく輝いている
素粒子にまで分解されて
事象の地平面に飛び込んでゆく

飛び回る
無限の中を
意志もなく
意味もなく
世界の理をこえて

特異点
約束された聖地
絶対的にして
相対的なるものがそこにおわし
必然だけが積み重ねられてゆく


奇跡はもはや奇跡ではなく
生まれ出た現象に気付くものも
すでにいなかった


繰り返される心電図の波長の揺れ
そうした中で
意味のないものなどなく
意味のあるものなどなく
向かう先すらも知らぬまま
暗闇に呟き続ける
きっと ぼくたちは


そう いつか きっと

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