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2007/12/26

マルタ・アルゲリッチ「幻のショパンレコーディング」

生涯最高の一枚になるかもしれない、私的超名盤。

1999年、当時浪人生だったわたしは、たまたまCD屋のクラシックコーナーで、たまたまパッケージを見て、パッケージにノックアウトされて試聴。演奏にとどめを刺された私的超名盤です。これのおかげでますますピアノが好きになりました。

久々に聴きたくなって、回してみました。他の曲もすばらしいですが、特に最後の「英雄ポロネーズ」は神がかり的なすばらしさ。ハッキリ言って、演奏は、ポリーニの透明・正確無比な演奏などと比べると雑に聴こえる部分もあります。しかし、そんなものはハナクソ以下に感じられる、情熱がここにあります。

感情の奔流が渦巻き、心が血しぶきをあげるような、ものすごいエネルギーと、感じやすい瑞々しさが同居した恐るべき作品です。後にも先にも、音楽で別の世界を垣間見たのはこのCDを最初に聴いた時だけです。突き抜けて突き抜けて、ついに別の世界の扉をこじ開けてしまう、そんなCDでした。音楽ネタで詩を書いたのもこれだけだったし。

なんていうかなー、とてつもなくパンキッシュなんです。わたしはクラシックの他にアートロックやパンクロックが好きですが、衝動・叩きつける感情など、根底にとても通じる部分があるように、今は思いますね。

芸術もサブカルも関係ない、一番必要なのは自由な魂であって、より深く、より広く人を感じさせたなら、それでいいじゃないか、そんな風に感じさせてくれるCDです。演奏技術も大変素晴らしいのですが、彼女の真価はその自由な演奏スタイルにあると、わたしは考えています。是非聴いてみてください。

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