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2007/11/04

詩:日常―Ⅱ―

本当にただのなんとなく憂鬱で無気力な日常をなんとなく書いた詩。
日常の中の地獄と狂気を書いた前身の「日常」もいつか公開するかも。

題名:日常―Ⅱ―
創作者:雪月 紅葉
創作日時:2007/11/4

「日常―Ⅱ―」

揺れている
大きく揺れている
人も
車も
ビルも
大地に足をつけることに
罪を感じている

薄明るい灰色の空
浮かぶのは白と青紫の雲
手を伸ばして
布で拭き取ったみたいに
かすれて不恰好だけれど
空を往く鷹が
ずっと遠くの
小さな森を眺める目つきのように
穏やかで優しかった

秋風に乗った
草花の薫りに満ちる
花屋の机の上にちょこりと座る
おしゃまな三毛猫
耳をぴくぴくさせて
お客様にご挨拶

きみのおかげで
ほんの少しだけ
時計の針は前へ進む


ざあっという音を立てながら
わたしの細胞は断裂してゆき
ばちばちという音とともに
宇宙のどこかで創世されてゆく

世界は確実に拡がってゆき
わたしは
気の遠くなるような
停滞を繰り返し

飛び回る
すべてを静止させる
絶対零度の 限りある世界

幸せの大地は
閉ざされた
この氷の向こうに

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