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2007/09/30

詩:鉄格子の隙間から見える、真紅の世界を眺めて

題名:鉄格子の隙間から見える、真紅の世界を眺めて
創作者:雪月 紅葉
創作日時:2007/9/30
着想:餓えも戦争もない世界を作るために戦った、若き英雄にして殺戮者のことを畏怖と憧れをもって思い出しながら

「鉄格子の隙間から見える、真紅の世界を眺めて」

ベランダで
フワリと浮かぶ
まぁるい満月を眺めていると
体を透き通る冷たい風が
枯葉の香りとともに
私の胸を押し
ちぐはぐの脆い心のカケラを
ギィギィと引き離そうとする

 


遥かな昔
餓えも
戦争もない世界を求め
大いなる理想を掲げ
大いなる戦に勝利した
若き皇帝は

愛と
孤独と
憧れだけで満ちた
この世界を
許しはしないだろう

 


今日もどこかで
涙流す人がいる

 

 

コンクリートの部屋の
鉄格子の小さな窓

霧がかりぼんやりした紅の世界
飛び散る血の匂いが漂うのか
灼熱の業火に包まれているのか
きれいな夕焼け空が広がるのか

ここからでは よく みえないんだ

あなたを恐れながら
まだ 立ち止まっている
涙の意味を知りながら
涙を知らぬ私がいた

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