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2007/08/07

詩:溺れる魚

題名:溺れる魚
作者:Shine改め雪月紅葉(ゆづき こうよう)
製作日時:2007/8/6

「溺れる魚」

翼を切り落とすしかない
鉄格子の隙間から
広い世界へと旅立つには

わたしたちは監視されている
常に何かに追われている
ゆっくり深呼吸して瞳を開ければ
渡り鳥たちははるかずっとかなた

コンビニエンスストアの
飲料の冷蔵庫の奥

陸上の海中
喧騒の中の静けさ
冷房のごうんごうんという音とともに
わたしはもっと深いところにまで潜るのだ

ペットボトルの天然水に
蛍光灯の輝きが吸い込まれ
こちら側に光のヴェールを投げかける

わたしはさかな
一畳半の狭い水族館で
はじめて呼吸する
手を広げると壁に当たる
心はどこまでも飛んでゆく

監視される側だったわたしは
こっそりと監視する側にまわる
押しつぶされそうな空間で
どこまでも広がる海を想う

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