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2007/06/18

詩:郷愁のプラネタリウム

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題名:「郷愁のプラネタリウム」
作者:Shine
製作日時:2007/6/16

「郷愁のプラネタリウム」

初めて訪れた夜
砂嵐が吹き荒れていた
この街では
風に運ばれた砂が
緑を人を家を覆い
辺りには一面の砂漠が広がっていただけで
一点の曇りもなかった筈だ。

震える手で
一粒一粒真っ白な砂を
丁寧に取り除き
見つけ出した
かじかんだ無花果の実

手のひらで転がすと
あの日
終わる世界で
揺らめき沈みゆく
赤い赤い太陽を眺めた時のように
嬉しさ
悲しみ
こもごもの全てが溢れ返り
わたしの天井を
戯れにセロファンで作った
プラネタリウムふうに
青色、黄色、緑色、赤色
様々な色が
出鱈目な順番で
懐かしいあの頃のことを
ぼうっと映し出したのだ。

街を去る
この街を去る
風が吹きすさび
砂が再び一面を支配する

ひっきりなしに
右から左へと文字を垂れ流す
電飾の掲示板のように
わたしの世界は
大きな筆で
右から左へと
繰り返し
黒く塗りつぶされてゆく―

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