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2005/12/03

CHATEAU PALMER【1981】

シャトー・パルメ[1981]

ワインの熟成と、人としての熟成と。

本日は私の誕生日なのですが、誕生日だというのに仕事で朝帰り、あまりにも悲しかったので、勇気がいりましたが、私と同じ80年代生まれの、この偉大なワインを開けることにしました。

キャップシールを剥がすと、真っ茶色の「物体」がコルクの周りにごっそりと。’94年のタルボを飲んだ時の比ではない古めかしさ。コルクにソムリエナイフのスクリューを差し込んだ時も「ぐちゃり」っとした感覚で、コルク自体もぐにゃぐにゃ、すぐに割れてしまい、コルクが真っ二つになり焦りました。

これは中身もだめかなぁ、と、滑り出しは最低の気分でグラスに注ぐと、色にびっくり。グラスに入ってみるとそうでもないんですが、ボトルからグラスへ移る瞬間の色は、ほとんど茶色に見えました。

グラスから、かなりの香りが上がってきました。タルボの時の香り(多分ブーケってやつ)とオー・ブリオンの時の香りが混ざり合ったような香りで、タバコっぽい匂いというか、むしろトマトジュースのような香りがする気がする。

味わってみると、一口目は酸味がまだまだ残ったワインって印象。あぁ、こりゃ開ききってないんだな、と優しくデキャンタージュした後一時間弱そっとしておくと、開いてきてくれた様子。もしかしたらこの記事を書いている時点でもまだまだ閉じきっているのかもしれませんし、明日また続きを書くかもしれませんが、何だかすごく静かな、哲学的なワインという印象です。

適度な酸味があり、非常に飲みやすく、ブルゴーニュのように優しい。デュブッフのボージョレなどのように香りがバッと広がるのではなく、飲んで数秒してから、そう、よく小学校の時に見た花のつぼみが開花する時の映像のように、ゆっくり、ゆっくりと花開いていくのです。そして、余韻は、ずっとずっと続き、静かに、引いていくのです。

無口で、繊細で、無骨な男が、静かに心に情熱を秘め、生きた生涯の、一遍の物語を読んだような気がします。

誰が飲んでもうまいワインかともわからないですし、正直好みは分かれそうですが、私はこの日に、遠き昔を思い出させてくれた、このワインと出会えたことに感謝します。

【地方】
フランス、ボルドー、オー・メドック、マルゴー

【葡萄品種】
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プチ・ヴェルド、カベルネ・フラン

【買った日付、場所】
2005/10/25、Wine-net

【値段】
9,500円

【飲んだ日付、場所】
2005/12/03、自宅

【マリアージュ】
サムソーチーズ

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